インドで学校や村の集会所などを回り、栄養バランスの大切さを訴えるためのレクチャーを開きます。対象は主に中学生以上の子供たちと、子を持つ母親たちです。
インド北部のヒンディー語地域とします。具体的には、ハリヤーナー州、ジャールカンド州、マディヤ・プラデーシュ州、チャッティースガル州、ウッタル・プラデーシュ州、ウッタラーカンド州、ヒマーチャル・プラデーシュ州、ラージャスターン州、ビハール州です。これらの地域は、州の公用語としてヒンディー語が採用されています。
インドの中でも北部には比較的人口が集中しているということ、インド全人口のうち、約44%の人が母語としてヒンディー語を話しています。一つの言葉で多くの人に伝えることができると考えているからです。またこの地域は比較的各種の社会指標において、インドの他の地域と比べて遅れを取っていることが指摘されているからです。インドで貧困地域として知られるBIMARU states (Bihar, Madhiya Pradesh, Rajastan, Uttal Pradesh諸州)もこのエリアに含まれます。
インドで幼いころから英語で授業を行う学校に通うのは、主に富裕層の子供たちです。こうした子供たちは大学へ進学し、その後も学校生活や日常生活で英語を自在に操ります。家族内でも英語で会話する機会が多いです。一方で貧困層の家庭の子供たちは公立の学校に通い、ヒンディー語など地域の言語で授業を受け、英語はあくまで学習科目の一つとして習う程度で、決して上手に話せるレベルには至りません。家庭内や地域でも英語で会話する機会はほとんどありません。この食育事業では、多様なプログラムに触れる機会が少ない、公立学校を中心とした貧困家庭の子供たちを対象に行うことを目的としています。したがって英語で授業を行うよりも、ヒンディー語で進めるほうが、内容の理解が進むと考えているからです。
1.活動地域において、ローカルパートナーの開拓
この食育事業を進めていくうえで、学校関係者や村のリーダーたちとの橋渡しを担ってもらうパートナーが欠かせません。活動地域での社会活動家やNGO、学校教師との関係つくりをまず進めていき、そのうえでレクチャーの機会と場所の提供をお願いし、受講者を集めてもらってレクチャー開講に繋げます。
2.レクチャー内容を創り、詰めていく
インドの食文化や食生活を知り、理解したうえで、栄養素や栄養バランスに気を付けた食事の大切さを訴えるためのレクチャーの内容を創り上げ、詰めていきます。最終的には30分ほどの内容に仕上げます。
3.インド人の食生活の調査
インド人の食生活を調べます。何をどのようにどの程度食べているのか、地域性や各家庭での差を超えて、どのような特徴が見いだせるのか、継続的な調査を行いながらレクチャー内容に反映していきます。
4. ヒンディー語の習得、習熟
1~4を同時に進めます。インドでの活動開始の目安は来年2月とします。また随時レクチャーの内容を改良し続けます。
全て自費で賄います。物資の供給よりも知恵のトランスファーに重点を置く活動にしたいからです。主にかかる費用は渡航費用くらいです。
◆このページでの提起されている、「食育事情のカタチ、進め方」について、ご意見をお寄せください。
佐竹 (木曜日, 05 7月 2018 09:16)
インド勉強会の佐竹です。皆様からのアドバイスにより事業をブラッシュアップしていきますので、どうぞご意見をお寄せください。名前の欄はハンドルネームでも結構です。